1749年に出版された『盲人に関する書簡、目の見える人々用(Lettres sur les aveugles à l’usage de ceux qui voient)』では、唯物論的な視点に立ち、視覚を持たない人間の世界観が、視覚を備えた人間の世界観とは違うことが、書簡の形で示されている。 その中で、ディドロは、感覚が精神性に先立ち、感覚の違いにより道徳観も世界観も違うことを具体的に示した。
しかし、今回は、「想像力(imagination)」を人間の「諸能力の女王(la reine des facultés)」と定義し、想像力との関係から、描かれる対象、画家、画法、作品の関係を考察する。 そして、創造の目的が、最終的に、新しい世界(un monde nouveau)、新しさの感覚(sensation du neuf)を生み出すことであるとする。